「子どもが高校生になったけど、資産形成っていつから始めさせればいいんだろう…」と迷っていませんか?
「まだ学生だから」「就職してからで十分」と思っているうちに、複利の力が働く貴重な時間はどんどん過ぎていきます。社会人になってから「もっと早く始めていれば」と後悔する人が多い中、10代・20代のうちに資産形成の第一歩を踏み出せる子どもは、将来において圧倒的に有利なスタートを切ることができます。
この記事では、次の3つのことがわかります。
- 高校生・大学生が資産形成を早く始めるべき具体的な理由がわかる
- 10代・20代に向いている資産形成商品の特徴と選び方がわかる
- 親として子どもの資産形成をサポートする具体的な方法がわかる
私自身、大学生のころに正しい知識がないまま個別株投資を始めて失敗した経験があります。あのときインデックスファンドの積立を地道に続けていたら、今ごろどれだけ資産が育っていただろうと思うことがあります。この記事では、その経験も踏まえながら「高校生・大学生に本当に向いている商品」を正直にお伝えします。一緒に見ていきましょう。
高校生・大学生の資産形成、「まだ早い」はもったいない理由
「学生のうちは勉強に集中すればいい」「投資はお金に余裕ができてから」——こうした考えは一見正しそうに見えます。しかし、資産形成においては「始めるタイミング」が結果を大きく左右します。早く始めることの価値を、具体的な数字と現実のリスクを通じて理解しておきましょう。
10代・20代から始めると複利でどれだけ差がつくのか?
複利の力は、時間が長ければ長いほど大きくなります。この原則を、具体的な数字で確認してみましょう。
月1万円を年利3%のインデックスファンドで積み立てた場合を比較します。
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開始年齢 |
積立期間 |
元本総額 |
運用後の資産額 |
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18歳から |
42年間 |
504万円 |
約1,100万円 |
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22歳から |
38年間 |
456万円 |
約900万円 |
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30歳から |
30年間 |
360万円 |
約582万円 |
※60歳時点での試算。年利3%は過去のインデックスファンドの平均的な実績を参考にした仮定の数値です。
18歳と30歳で始めた場合、元本の差はわずか144万円です。しかし、60歳時点での資産額の差は約518万円にもなります。たった12年の差が、500万円以上の差を生み出すのが複利の力です。
さらに注目したいのが「積立期間が長いほど元本より増えた分が大きくなる」という点です。18歳スタートの場合、元本504万円に対して運用益は約596万円。元本より運用益の方が大きくなっています。これが「時間を味方につける」ということの意味です。
高校生・大学生のうちから月1万円の積立が難しければ、月3,000円・5,000円でも構いません。金額より「始める」という事実が、複利の時計を動かします。
「お金の話は大人になってから」が招く3つのリスク
「就職してから考えよう」という先送りは、一見無難な選択に思えます。しかし実際には、この先送りが3つの具体的なリスクを生み出しています。
リスク①:複利の恩恵を受けられる期間が短くなる
先ほどの試算が示すように、10年の差は数百万円の差になります。「大人になってから」と先送りするたびに、複利が働く時間は確実に削られていきます。失った時間は、お金では買い戻せません。
リスク②:お金の知識がないまま社会に出て判断を誤る
社会に出ると、お金に関する判断を迫られる場面が一気に増えます。奨学金の返済計画、クレジットカードの使い方、保険の選択、マンション購入の判断——これらすべてに金融リテラシーが必要です。学生のうちに基礎知識を持っていない場合、社会人1年目から「知らなかったせいで損をした」という経験をするリスクが高まります。
リスク③:悪質な投資勧誘のターゲットになりやすい
金融庁の調査によると、20代を狙った投資詐欺や悪質なマルチ商法の被害が増加しています。「絶対儲かる」「元本保証で高利回り」といった甘い言葉に引き込まれるのは、正しい投資知識を持っていない若者が多いです。正しい知識は、詐欺への最大の防御盾になります。学生のうちからインデックスファンドの仕組みを理解していれば、「そんな話はおかしい」と自分で気づける判断力が身につきます。
「大人になってから」という先送りは、実は3つのリスクを同時に抱え込むことになります。今すぐ始める必要はありませんが、「知識だけでも今から」という姿勢が子どもの将来を守ります。
子どもが自分でお金を管理し始めるタイミングを逃さないために
子どもが「自分でお金を管理したい」という気持ちを持ち始めるタイミングは、親が思うより早くやってきます。そしてそのタイミングを逃すと、次の機会はなかなか来ません。
具体的なタイミングのサインとして、以下が挙げられます。
アルバイトを始めたとき
初めて「自分で稼いだお金」を手にする瞬間は、お金の管理への関心が自然に高まる絶好のタイミングです。「給料日に何割かを積立に回す」という習慣を、最初から作ることができます。
スマホを持ち始めたとき
スマホを持つことで、PayPayや各種電子マネーなど、キャッシュレス決済を使い始める子どもが増えます。「使いすぎに気づきにくい」というキャッシュレスの落とし穴を体験する前に、お金の管理の基礎を伝えておきましょう。
進路を真剣に考え始めたとき
大学進学・就職・一人暮らしを考え始めると、「お金がどれくらい必要か」というリアルな問いが生まれます。このタイミングで奨学金・学費・生活費の話をしながら、資産形成の入口につなげることができます。
親としてできる最善のサポートは、こうしたタイミングに気づいたとき、すかさず「一緒に考えてみようか」と声をかけることです。子どもが自分からお金に興味を持ち始めた瞬間は、何よりも効果的な金融教育のスタート地点になります。次のセクションでは、そんな高校生・大学生に実際に向いている資産形成商品を具体的に紹介していきます。
初めての資産形成で高校生・大学生が直面しやすい3つの壁
「資産形成を始めたい」と思っても、実際に動き出せない若者が多いのには理由があります。やる気の問題ではなく、始める前に必ず直面する「3つの壁」が存在するからです。この壁を事前に知っておくことで、子どもが立ち止まったときに親として適切なサポートができます。
「何から始めればいいかわからない」情報過多で動けない問題
インターネットで「投資 初心者」と検索すると、膨大な情報が出てきます。インデックス投資、高配当株、FX、仮想通貨、不動産投資——選択肢が多すぎて、どれが自分に合っているのかわからなくなり、結果として「何もしない」という選択をしてしまう。これが情報過多による思考停止です。
特に高校生・大学生は、SNSで「〇〇で月100万円稼いだ」「この銘柄が爆上がり」といった刺激的な情報に触れやすい環境にあります。こうした情報と、地道な積立投資の地味さのギャップが、余計に判断を難しくしています。
この壁を乗り越えるためのシンプルな答えは、「選択肢を最初から絞ること」です。高校生・大学生の初めての資産形成に向いている商品は、実はそれほど多くありません。新NISAのつみたて投資枠で購入できるインデックスファンドの中から1本選ぶだけで、十分なスタートが切れます。
親としてできるサポートは、「まずこれだけ見ればいい」という情報の入口を絞ってあげることです。金融庁が認定したつみたてNISA対象ファンドは、一定の基準をクリアした商品のみに限られているため、その中から選ぶだけで極端な失敗は防げます。情報を増やすより「見る範囲を絞る」ことが、最初の壁を乗り越える一番の近道です。
元手が少ない・収入が不安定でも資産形成できるのか?
「バイト代が少ないのに投資なんてできない」「毎月の収入が安定していないから積立は無理」——高校生・大学生からよく聞く言葉です。しかし、これは誤解に基づいた思い込みです。
現在の投資環境は、少額・不定期でも始められるように整備されています。具体的には次のとおりです。
少額から始められる
SBI証券・楽天証券などの大手ネット証券では、インデックスファンドを月100円から積み立てることができます。バイト代が月3万円でも、そのうち500円〜1,000円を積立に回すことは十分可能です。
収入が不安定でも柔軟に対応できる
積立金額は毎月変更できます。バイトが多い月は多めに、少ない月は最低金額に下げる——この柔軟な運用が、収入が不安定な学生でも続けられる理由です。「毎月必ず定額」というルールに縛られる必要はありません。
まとまったお金は不要
株式の個別銘柄では数万〜数十万円の元手が必要な場合もありますが、インデックスファンドの積立なら元手ゼロから始められます。貯金が少ない状態でも、少額の積立からスタートすることで「お金を育てる習慣」を先につくることができます。
大切なのは金額より習慣です。月100円の積立でも、続けることで「自分はお金を管理している」という自己認識が生まれます。この認識こそが、将来の資産形成の土台になります。元手の少なさは、始めない理由にはなりません。
失敗が怖い・損したくないという心理的ハードルの乗り越え方
「損したらどうしよう」「失敗したら取り返せない」という不安は、投資を始める前に誰もが感じる自然な感情です。しかし、この心理的ハードルを乗り越えないまま放置すると、「何もしないリスク」という最大のリスクを取り続けることになります。
心理的ハードルを下げるための考え方を3つ紹介します。
① 「損する可能性」と「損する確率」を分けて考える
インデックスファンドの長期積立において、短期的に価格が下がることはあります。しかし、過去のデータを見ると、世界全体の株式インデックスが20年以上の長期で見てマイナスになったケースはほとんどありません。「損する可能性はゼロではない」と「長期で損する確率は低い」は、まったく異なる話です。
② 少額から始めて「慣れる」ことを優先する
最初から大きな金額を動かす必要はありません。月500円の積立なら、仮に10%下がっても損失は50円です。少額で始めて値動きに慣れることで、「下がっても焦らない」という感覚を体で身につけることができます。
③ 「何もしないこともリスク」という視点を持つ
現在の銀行普通預金の金利は年0.02〜0.1%程度です。インフレが進む環境では、現金をそのまま持ち続けることで実質的な価値が目減りしていきます。「投資しないこと」は安全に見えて、インフレリスクというもう一つのリスクを取っていることになります。
「怖い」という感情は正常です。しかし、少額から始めることでその恐怖は確実に和らいでいきます。親として「最初は怖くて当然だよ」と共感しながら、少額の第一歩を一緒に踏み出すサポートをしてあげてください。
高校生・大学生の資産形成に向いている商品を徹底比較
資産形成の壁を理解したところで、実際にどの商品が高校生・大学生に向いているかを具体的に見ていきましょう。商品の特性を正しく理解することで、子どもが自分に合った選択をできるようになります。
高校生・大学生が最初に選ぶべき新NISAのつみたて投資枠の基本と選び方
2024年から始まった新NISAは、高校生・大学生の資産形成において最初に検討すべき制度です。新NISAの最大の特徴は、投資で得た利益に税金がかからないという点です。通常、投資の利益(譲渡益・配当金)には所得税・住民税合わせて約20.315%の税金がかかりますが(2024年時点)、新NISAの枠内で運用した利益は非課税になります。
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類がありますが、高校生・大学生にはつみたて投資枠が向いています。理由は以下の3点です。
① 金融庁が認定した商品のみが対象
つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁が一定の基準(低コスト・長期運用に適している等)を満たすと認定したファンドのみです。投資の知識がなくても、対象商品の中から選ぶだけで、大きな失敗を防ぎやすくなります。
② 少額・自動積立ができる
SBI証券・楽天証券などの主要ネット証券では、月100円から積立設定が可能です。一度設定すれば毎月自動的に積み立てられるため、「毎月手動で買う」という手間が不要で、忙しい学生でも続けやすい仕組みです。
③ 非課税期間が無期限
2023年末に終了した旧つみたてNISAは20年の非課税期間がありましたが、新NISAは無期限です。学生のうちに始めた積立を、老後まで非課税のまま運用し続けることができます。なお、旧つみたてNISAの資産は新NISAに自動的には移行されません。新NISAは別枠で新たに積立を設定する必要があります。
新NISAの口座開設は18歳以上から可能です。高校3年生で18歳を迎えた方や、大学入学後すぐの方は、早めに開設を検討しましょう。口座はSBI証券・楽天証券などのネット証券がスマホだけで手続きでき、手数料も低く抑えられるためおすすめです。なお、新NISAの口座は1人1口座のみのため、どの証券会社で開設するかは慎重に比較した上で決めましょう。
リスクを抑えながら学べる「インデックス投資信託」が初心者に向いている理由
インデックス投資信託が高校生・大学生の初めての資産形成に向いている理由は、「シンプルさ」と「リスク分散」の両立にあります。
シンプルさ
インデックス投資信託は、日経平均やS&P500といった指数に連動するように設計されています。「どの会社の株を買うか」を自分で分析する必要がなく、指数に連動したファンドを1本選ぶだけでOKです。投資の知識が少ない段階でも、迷わず始められるシンプルさが最大の強みです。
リスク分散
1本のインデックスファンドを買うだけで、数百〜数千社に分散投資できます。個別株のように「1社の業績悪化で大損」というリスクが大幅に低減されます。これは、投資初心者が最も恐れる「取り返しのつかない損失」を防ぐ仕組みとして機能します。
コストの低さ
インデックスファンドは、アクティブファンド(プロが銘柄を選ぶタイプの投資信託)と比べて運用コスト(信託報酬)が低い傾向にあります。長期運用においてコストの差は最終的な資産額に大きく影響するため、低コストであることは長期投資において重要な要素です。
「まず1本持って値動きに慣れる」という体験が、投資教育の最高の教材になります。インデックスファンドは、その入口として最適な商品といえます。
預金・債券・株式それぞれのメリット・デメリットを年齢別に整理する
資産形成の商品は、インデックスファンドだけではありません。預金・債券・株式それぞれの特性を理解した上で、年齢に合った組み合わせを考えることが大切です。
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商品 |
メリット |
デメリット |
高校生・大学生への適性 |
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預金 |
元本保証・すぐ引き出せる |
金利が低くインフレに弱い |
生活費の確保には必要。資産形成には不向き |
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債券 |
株式より価格変動が小さい |
利回りが低め・インフレに弱い |
初心者には少し複雑。優先度は低め |
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株式(個別) |
大きなリターンの可能性 |
銘柄選びに知識が必要・リスク高め |
知識をつけてから。最初は避けた方が無難 |
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インデックスファンド |
分散・低コスト・シンプル |
短期では元本割れの可能性あり |
最も向いている。まずここから始める |
年齢別に考えると、高校生・大学生の時期は「運用期間が長く取れる」という最大の強みがあります。これは、短期的な価格変動を気にせず長期運用できるということを意味します。リスクを取れる期間が長い若いうちこそ、株式系のインデックスファンドを中心に置いた資産形成が理にかなっています。
一方で、生活費や急な出費に対応するための「すぐ使えるお金」は、普通預金に残しておくことが前提です。「使うお金」と「育てるお金」を分けて管理する習慣を、この時期から身につけることが大切です。
親子で一緒に取り組む資産形成の始め方・教え方
子どもが資産形成に興味を持ち始めたとき、親のサポートが最初の一歩を大きく左右します。「自分でやりなさい」と突き放すより、「一緒にやってみよう」と寄り添う姿勢が、子どもの行動を後押しします。ここでは、親子で取り組む資産形成の具体的な進め方を紹介します。
親が口座開設をサポートする際に知っておきたい手続きと注意点
高校生・大学生が資産形成を始める最初のステップは、証券口座の開設です。しかし、未成年と成人では手続きが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
【18歳未満(高校生の多く)の場合】
18歳未満は、単独で証券口座を開設することができません。未成年口座として、親権者の同意と手続きが必要になります。対応している証券会社は限られており、SBI証券・楽天証券・マネックス証券などが未成年口座に対応しています。
手続きの流れは概ね次のとおりです。証券会社のウェブサイトから未成年口座の申込みを行い、本人確認書類(学生証・マイナンバーカード等)と親権者の本人確認書類を提出します。審査が通れば口座開設完了です。なお、新NISAの口座開設は18歳以上からとなるため、18歳未満の場合は通常の課税口座での積立になります。
【18歳以上(大学生等)の場合】
18歳以上であれば、本人名義で証券口座と新NISA口座を開設できます。スマホだけで手続きが完結するネット証券が手軽でおすすめです。マイナンバーカードがあれば、最短即日で口座開設できる証券会社もあります。
注意点として押さえておきたいこと
口座開設の際は、複数の証券会社に同時に新NISA口座を開設できない点に注意してください。新NISAの口座は1人1口座のみです。どの証券会社で開設するかは慎重に選びましょう。手数料・取扱ファンドの種類・アプリの使いやすさを比較した上で決めることをおすすめします。
また、口座開設後に「何を買うか」を決めないまま放置するケースも多いです。口座を開いたら、最初の積立設定まで一緒に完了させることが、親のサポートとして最も重要なポイントです。
お小遣い・アルバイト代を「使う・貯める・増やす」に振り分ける習慣づくり
資産形成の習慣を作る上で、最初に教えたいのが「お金を3つに分ける」という考え方です。収入を「使う・貯める・増やす」の3つに振り分けることで、お金の管理が自然と身につきます。
【使う】生活費・楽しむためのお金
食費・交通費・趣味・交際費など、今すぐ使うお金です。全体の収入のうち、まずここから「使う分」を決めます。高校生のお小遣いなら50〜60%、大学生のアルバイト代なら60〜70%が目安です。
【貯める】すぐ使えるお金(緊急予備費)
急な出費や万が一のための備えです。スマホの修理費、急な帰省費用、体調不良時の医療費——こうした予測できない支出に対応するために、普通預金に残しておくお金です。収入の20〜30%を目安に、3か月分の生活費を目標に貯めましょう。
【増やす】長期で育てるお金(投資)
残りの5〜10%を、インデックスファンドの積立に回します。高校生のお小遣いが月5,000円なら500円、大学生のアルバイト代が月5万円なら5,000円が目安です。「増やす」分は、短期的に使う予定のないお金を充てることが鉄則です。
この3分割の考え方を習慣化させるために、「もらったらまず3つに分ける」という順番を徹底しましょう。残ったお金を貯める・増やすのではなく、最初に振り分けることで自然と管理できる体制が整います。
家庭での実践方法として、封筒やアプリで「使う・貯める・増やす」の3つの財布を視覚的に分けることが効果的です。目に見える形でお金を管理することで、子どもは「自分でお金をコントロールしている」という実感を持てるようになります。
家庭でできるお金の会話ネタ・子どもの「なぜ?」に答えるための親の準備
「子どもからお金の質問が来たとき、うまく答えられなかった」という経験をした親御さんは多いです。完璧に答えられなくても大丈夫ですが、よく出る質問への準備があるとスムーズです。ここでは、高校生・大学生からよく出る質問と、その答え方の例を紹介します。
Q「投資って結局ギャンブルじゃないの?」
「ギャンブルは勝ち負けがランダムに決まるもの。でも投資は、会社や経済の成長に乗っかるもので、長い時間をかけると世界全体の経済は成長してきた実績がある。短期間の値動きはギャンブルに見えることもあるけど、長期の積立はギャンブルとは本質的に違うよ。」
Q「今すぐ始めなくても、就職してからでよくない?」
「さっき計算した複利の話を思い出して。18歳と30歳で始めた場合、60歳時点で500万円以上の差が出る可能性がある。今の500円と、将来の500万円、どっちが大事かを考えてみて。」
Q「どの証券会社がいいの?」
「初心者には、手数料が低くて使いやすいネット証券がおすすめ。SBI証券と楽天証券が口座数も多く、情報も充実してるよ。楽天をよく使うなら楽天証券、そうでなければSBI証券から検討してみるといいよ。ただし、最終的には自分で比較して決めることが大切だよ。」
Q「NISAとiDeCoって何が違うの?」
「どちらも税制優遇のある制度だよ。NISAはいつでも引き出せるけど、iDeCo(個人型確定拠出年金)は原則60歳まで引き出せない。学生のうちはまず自由に使えるNISAから始めて、社会人になったらiDeCoも検討するというステップが自然だよ。」
これらの質問への回答は、「完璧な答え」より「一緒に考える姿勢」を大切にすることがポイントです。答えられない質問が来たときは「いい質問だね、一緒に調べよう」の一言で十分です。親が調べる姿を見せることそのものが、子どもへの金融教育になります。
まとめ:高校生・大学生の資産形成は「合った商品選び」と「親子での一歩」が成功のカギ
資産形成に「完璧なタイミング」はありません。強いていえば、「気づいた今日」が最善のスタートです。
私自身、大学生のころに正しい知識なく投資を始めて失敗しました。あの経験があるからこそ、「早く・正しく・少額から」始めることの価値を心から伝えたいと思っています。高校生・大学生のお子さんを持つ親御さんには、ぜひ今日の夕食後に「一緒にNISAについて調べてみようか」と一声かけてみてください。
その一言が、お子さんの資産形成の、そして豊かな未来への第一歩になります。




